おいしい

好きなものを書き散らかす系

大好きで特別だったバンドがよくわからないことになっている。

5月に行う予定だったライブツアーを8月1日からに延期。なんとラストに野音をやるよ!!
この発表まではまぁ良かった。
私はこのバンドを野音で見るのがひとつの夢だったからこんなに嬉しいことないなって思った。
9月の野音までには情勢も落ち着くといいな、野外だし大丈夫だろ…なんてのんびり考えてたけど感染者は増える一方。
地方暮らしなので関東に行っただけで周りからボコボコにされるだろう。感染症なんて持って帰って来た日には村八分だ。田舎なんてそんなもんだ。
この調子だと8月からのツアーもまた延期だなーなんとまたしてものんびりかまえていたら、まさかの決行するとのお知らせ。
うそだろ正気かよと思ってたら、感染症対策のために寄付をお願いします。この情報を拡散してね。と公式からお知らせ。寄付を依頼する文章は疑問ばかりが残る内容。いや、寄付そのものは悪くないのよ。贈与税のこととかは正直わからないのだけど、依頼する文章も、急なお知らせも、詳細がよくわからないことも気に入らない。
まぁ最初はドン引きしましたよ。どちらかというと盲目なファンだなーと自覚はあったけどさすがにドン引き。よくわからないこと言い出すバンドだよなーと思ってはいたけど。
その後も明確な説明はないし、毎日生配信してるYouTubeはそのまま何事もなく続行してるし、プレイングマネージャーであるベーシストは目に見えて弱っていくし。
Twitterのタイムラインがネガティブな言葉で埋まっていく。辛いな、バンドが音楽以外の側面から嫌われていく様を見るのが本当に辛い。
一方で辛い辛いと言いながら、タイムラインの熱量と自分の熱量に差があることにも気づいてしまった。思ったより一線が引けている。最初こそ感情が溢れてきて辛かったけど、1日たったら案外と落ち着いてしまってタイムラインで流れてくる友人や知り合いの言葉の熱さに火傷しそうになっていた。
この自粛期間は私とバンドの距離を少しだけ正常なものに直したらしい。

7月27日の配信でボーカリストの口からツアーの決行について話があった。全編見れたわけではないが、彼らなりに安全策をとってライブをする予定であるらしい。

ここまでくると、もう何が正解で何が不正解なのかわからない。誰かの正解は誰かの不正解だ。
ここから先は全て結果論だなと思う。何事もなく完遂できればそれは正解だったのだろうし、何かあればそれは不正解になるんだろう。

私は単純に自分の生活が大事なので、ツアー序盤は行かない決断をした。
このバンドを人生のBGMにしたいと思っているけど、心中するつもりはないからだ。
これは私の正解だけど、もしかしたら他の人からしたら不正解なのかもしれない。
だから、もし友人や知り合いが「ライブに行く」選択をしたとしても否定はできないし、したくないなと思っている。気を付けて行ってきてねって心配はするけど。
それぞれの選択をバカにだけはしたくないな。そんな風に考えている。

私が、ただのファンでしかない私が出来ることは
決行されるツアーが無事に何事もなく終えられることを祈るくらいだろう。
こんなことがあったのに盲目だなと思うが、メンバーが怪我や病気に見舞われず彼らなりの正解に至ってほしい。それだけが私の願いだ。




自粛期間でライブから離れている時間と、今回の一件は私を内面を少しずつ大人に変えていく。
いまさら、本当にいまさらだけど思春期の終わりを感じている。

はやく夏が来ればいいのに。